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工房自主トレ 照明編

6月の毎週木曜日に行われた「工房自主トレ~照明編~」が終了しました。
「自主トレ」とはミュージック工房のサポートスタッフK-CUBICが主催する照明・音響の講習会です。
工房自主トレ 照明編_e0118827_2036998.jpgK-CUBICの技術向上を目的としていますが、一般の方でも興味のある方に公開しています。

1回目は、K-CUBIC照明チーフが自ら講師となって、ミュージック工房にある照明機材の説明と工房内の案内をしました。
2回目からは照明プロスタッフの宮向さんを講師に招き、仕込図について、照明の仕込方、シュートの仕方等、楽しい話を交えての和気藹々とした講座になったと思います。

工房自主トレ 照明編_e0118827_20353654.jpg写真は最終日に行った「壁当て」をみんなで考えているところです。
「壁当て」つまりはミュージック工房の舞台後ろにある「壁」を綺麗に染めてみようということなのですが。
どの灯体を使うか、どういう角度で置くか、何台置いてみるのか、カラーフィルターを使うか等…
単純に壁を染めるだけでもいろいろな方法があります。
壁によっても、色味や雰囲気が違います。
ちなみにミュージック工房の壁は「レンガ」!!
ゆえに、ボコボコしてたり、もともと壁に色がついていたりするのです。
それを「どういう風に生かすか」というのも照明さんのセンスの見せ所です。

今回…というか毎回なのですが、宮向さんに教えていただくのは、「柔軟に考えること」です。明かり作りの際、思いつきながらも「これはできないでしょう~」と思って試すことも無く諦めたりすることがあります。でも実際は、普段のやり方にとらわれているからで、いろんな角度でみてみれば、意外とできてしまったりするのです。そういう意味の「考え方の柔軟さ」で、結果、技が磨かれたりセンスが磨かれたりするのではないかなと感じました。何より「挑戦」していくことが大事なのだと思いました。

ふだん自分たちだけで照明をしていると、どうしてもマンネリ化してしまいなかなかレパートリーが増えません。
今回、一般の方の参加で新しい発想があり、それを基に壁当てのレパートリーが増えたのは、私達にとってもとても大きな収穫になったと思います。
今後、この講座で得たことを活かし、K-CUBIC照明チームもますます頑張っていきたいと思います。p(^-^)q

自主トレはまだまだ続きます。次は音響編です!沢山勉強するぞーーー。

K-CUBIC 梶本・嵐

# by artvillage | 2007-07-03 20:41  

ガラスでパート・ド・ヴェール

アート工房ディレクターの戸出(といで)です。
6月24日、7月1日の両日開催された「ガラスでパート・ド・ヴェール」の報告です。
今回のワークショップは、講師にガラス作家の渡部匡人氏を招聘し、パート・ド・ヴェール/ガラス鋳造技法によるペーパーウェイト制作です。6月24日は技法の説明からはじまり、粘土での原形制作と石膏取り、そしてガラスの選択までを行いました。7月1日は場所を芸術村からおしがはら工房へ移し、電気炉からの窯出し作業と型からガラスの取り出し作業、そして研磨作業を経て完成!!!  皆さんご自分の作った粘土の塊が、ガラスに変貌したことを戸惑いながらも喜んでいらっしゃいました。仕上がりを少しずつ体感しながら制作する絵画や彫刻のような表現とは違い、今回の制作は、石膏型を壊すまでその全貌が全くわからない不思議な緊張感があります。どうなってるんだろう? うまくできてるんだろうか? あーっ割れた!ツブヤキにも似た 独り言…楽しんでいただけたように思います。型から取り出す際、誤ってガラスを割ってしまった方(あーっ割れた!の方)、ウルトラ、スペシャルなガラス専用の紫外線による接着剤のおかげで、あーら不思議!継ぎ目が解らないぐらい上手く修正できました。今回は場所が芸術村から離れており分かりにくかったため、参加者の方数名を芸術村から送迎いたしました。帰りの車中での会話「今度は吹きガラスがやってみたい!」「やりたい、やりたい」の熱い声。「け、検討します」と押され気味に答えた私でした。
ガラスでパート・ド・ヴェール_e0118827_15352217.jpg

# by artvillage | 2007-07-02 15:50 | アート  

アストル・ピアソラ三部作 第二弾

「ブエノスアイレス迷宮」
アストル・ピアソラ三部作 第二弾_e0118827_18181987.jpg

天井から吊るした陶布と、赤い灯かりを入れた陶布の器に咲く怪しげな花が迎えてステージは始まる。
タンゴは港町で生まれた。南米が生んだ詩人、ボルヘスの「船旅」。波の音のさざめきに導かれるように全員の朗読から船出、タンゴ四重奏団、エスタモス・アキの演奏が絡む。

アストル・ピアソラ三部作 第二弾_e0118827_1819141.jpgドラマ工房の演劇人たちが迎えるゲスト、俳優座の長浜奈津子さん。さまざまな挿入演奏、ピアノとコントラバス、バンドネオンとヴァイオリンなどの即興がさらにもつれるようにして朗読者4人と絡んだ。ときに曲演奏でブエノスアイレス午前零時のような静寂を醸し出し、場面が変わって蝋燭の明かりを持って全員が登場すると、スモークで視界が霞んだ。するすると黒幕で隠されていた鏡が現れて、迷宮は佳境に入る。
ボルヘスの詩は「夢魔」から、「鏡」三題へと。怪奇文学の巨匠といわれる言葉の魔術にさらに妖気が増してクライマックスへ。朗読は再びユニゾン、冬から始まった季節は、いつの間にか「ブエノスアイレスの夏」に巡っていた。

アストル・ピアソラ三部作 第二弾_e0118827_18193426.jpg二部はピアソラの盟友、オラシオ・フェレール作詞の歌と演奏。タンゴオペリータの「ブエノスアイレスのマリア」から、「私はマリア」を取り出すと、歌声に街が呼応するように弾む。なんともブエノスアイレスは妖しさを増して聴くものを取り込んだ。

「エスタモス・アキ(私たちは此処に居る)」の田辺さん、金益さん、奈津子さん。ゲストの古橋ユキさん、斎藤徹さん。ドラマ工房の東 修さん、千絵さん、市川幸子さん、素敵な熱演に感謝!ありがとうございました。

ミュージック工房 工藤文雄

※7月8日(日)はいよいよアストル・ピアソラ三部作 第三弾
 「追憶、アストル・ピアソラ」の公演です。
 皆様ぜひ足をお運び下さい。

# by artvillage | 2007-07-01 18:28 | ミュージック  

能登半島地震チャリティライブ

能登半島地震チャリティライブにお越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。
先日、20日(水)に金沢市民芸術村オープンスペースにて「能登半島地震チャリティライブ」を行いました。参加団体(出演順)北陸グレース マス クアイア、K-WISH、金沢フラメンコ、スタジオ エストレージャの4つの団体が集まり、K-CUBICの協力のもと、開催することができました。
当日は、梅雨の時期の蒸し暑い中、会場に足を運んでくださったたくさんのお客様のおかげで、義援金は
   総額 176,448円に達しました。心から感謝いたします。
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皆様からのあたたかいお気持ちはテレビ金沢を通じて、被災地への募金として届けられます。
ライブの中では、それぞれの団体の中から実際に被災にあった話やボランティアに行った時の話など、まだまだ忘れてはいけない、もっと意識して、知っていかなくてはいけない話がありました。その中では、「もし被災したらどうするのか」という話題を家族の中で決めておくことが大切だといっていました。北陸は地震が起こらない場所という意識を捨てて、「もしも」の対策を考えておくことが必要なんですね。
最後の合同曲では、今回人数が集まらなくて、団体としては参加することができなかった、キングダム ゴスペル クワイヤ ミニストリーズのメンバーの方たちともご一緒できました。そして、出演したメンバーとお客様、スタッフの方たちとが一体になったような気がしました。会場の一人ひとりの表情から、「これからも能登を応援していこう!!」というパワーを感じることができました。出演者の私たちこそ、お客様のパワーを頂きながら歌うことができましたことを、大変うれしく思います。
能登の方では小さな地震がまだまだあるようです。あのときの恐怖はきっと忘れることができないでしょう。まだまだ不安もあるでしょう。でも、あの会場のパワーをどうぞ受け取ってください。そして、これからは未来に向かってがんばってください。
そして私たちも同じ石川県民として、能登半島地震を忘れずに、何か行動で応援していきたいものです。
あらためて、会場に足を運んでくださったたくさんの皆様に感謝申し上げます。

K-WHISH 代表

# by artvillage | 2007-06-28 22:32 | ミュージック  

アストル・ピアソラ三部作 第一弾

『ピアソラへのイントロダクション』
アストル・ピアソラ三部作 第一弾_e0118827_19502699.jpgアストル・ピアソラ三部作 第一弾_e0118827_2021013.jpg


アストル・ピアソラ三部作 第一弾_e0118827_19505010.jpgアルゼンチンの世界的音楽家、アストル・ピアソラの没後15年を記憶する企画は、「アストル・ピアソラを生ける」(アート工房との共催)から始まりました。

アストル・ピアソラ三部作 第一弾_e0118827_1951664.jpg“空飛ぶ卵”を意味するイタリア製スピーカー、ウーヴォラから流れるのはさまざまな年代を表現するピアソラの生前の演奏。ライブあり、スタジオ録音ありの渾身の演奏がアート工房の段差を登ったり駆け降りたりして展示の花を触発、魂が降り注ぐようにと願いを込めた献花に融合したようです。

今回、特にアーティフィシャルな花にこだわったのは、楽譜に音符を書き込んで始まる曲の構成に倣い、すでに完成された生花では成しえなかった無からを創造するため。
31点すべてが、曲のタイトルからデザインされました。多くを紹介できないのが残念ですが、「天使の復活」、「ブエノスアイレス午前零時」などがあり、布を染色、創作する集団「花座」はふりそそぐ音に乗せられ翻弄されながらも、即興の危険を孕んで、それぞれがソリストの心情で花を創作し、追悼の気持ちを手向けました。

多くの方々にご来場をいただき、ありがとうございました。
ミュージック工房・工藤文雄アストル・ピアソラ三部作 第一弾_e0118827_2022769.jpgアストル・ピアソラ三部作 第一弾_e0118827_2024354.jpg

# by artvillage | 2007-06-27 20:19 | ミュージック