「石の内側を見る」
2008年 07月 02日
アート工房にて開催中の「鈴木典生展」の関連企画として、作家の鈴木典生氏の作品「石の内側」と同じプロセスで作品を作る体験ができるワークショップです。
写真のポジとネガのように、日頃目にしているもの(彫っていくもの)と反対のもの(内側を形どるもの)ができることにより、形というものを再認識できます。
天候不順なため、室内のアート工房内での開催となってしまいました。
はじめに、講師の鈴木先生より、ワークショップの主旨と作り方の説明をうけ、福島県産の江持石という凝灰岩をノミと石頭を使い、手で彫っていきます。
石が彫り終わった人から順次、テラコッタを詰めて内側の形をとっていきます。
一番最後だけ形をとるのではなく、少し彫っては粘土で形をとることを繰り返し、変化していく様をテラコッタで表現していく方もいました。また、様々なバージョンでいくつもテラコッタを作る方も多くみられました。
はじめはどのようなことをするのか分からない人もいましたが、実際に体験してみて、意外性のある楽しさに夢中になって作っていました。
テラコッタは乾燥後、後日焼成して参加者にわたす予定です。彫った石の方と、出来たテラコッタ、2つの作品ができるお得なワークショップでした。
夕方からは、鈴木典生氏の作品をプロジェクターで見ながらのレクチャーもあり、とても充実した一日になりました。
アート工房ディレクター 渡辺秀亮
by artvillage | 2008-07-02 18:29 | アート