コンテンポラリーダンス公演「ふと..」
2010年 09月 29日
出演:上村なおか、TOMOKO、宝栄美希、東由希子、市川幸子、池田むかうん、上野聡美、おけこ、金津敦子、支那金魚、中野博喜
音楽:池田真一郎、武曽達実
演出・構成:宝栄美希
photo:ハヤシハジメ
9月3日(金)・4日(土)金沢21世紀美術館シアター21で、コンテンポラリーダンス公演「ふと..」が行われました。3回の公演で246名の集客がありました。観に来て下さった皆様、ほんとうにありがとうございました。
この公演は、東京で活躍している石川県の若手ダンサー達と同じく東京で音楽をやっている2人と金沢市民芸術村を拠点としている「うんダンスぷらうる」とのコラボレーションであり、初めての試みでした。
「うんダンスぷらうる」は、2004年から始まった「山田うんコンテンポラリーダンスワークショップ」に参加したメンバーで2006年に結成されました。2010年には金沢市民芸術村アート工房のスタッフ・アートアンツ内の「コンテンポラリーダンス研究会」に所属し活動しています。今回、アートアンツメンバーでうんダンスぷらうるメンバーの東由希子さんと海外留学をしながら活動をしている宝栄美希さんが東京で出逢い、石川県出身のダンサーに声をかけて地元でダンス公演が実現しました。
コンテンポラリーダンス研究会の目的でもある「プロのダンサーを世に出す!」事がはじめの一歩としてできたのではないかと思います。この公演の実現のため、アート工房ディレクターの惜しみない努力に感謝します。
アートアンツ&うんダンスぷらうる代表 市川幸子
山田うんさんのダンスワークショップが金沢でスタートしてからすでに6年経った。『ダンスを踊る』という事がどんな事なのか、なにも知らないでとにかく参加した。手も足もでなかったのにハマった。じつは、山田うんさんのダンスワークショップだからハマったんだと思う。
躯も硬いし、こころも固いのに楽しくてしかたがなかった。4年経って我にかえったのだった。引き際が肝心だなと思った。
うんさんや仲間たちが「いいの、いいの、これでいいの」と言ってくれてわたしは迷ったすえに復帰する。うんさんの目をみながら踊ったら、こころのまわりに城壁も何も立てていない私がいた。これが5年目のこと。6年目の今年、うんダンスぷらうるはほとんどうんさんに触れ得ぬままで過ごすはめにおちいったのだった。ママーと泣いた。芸術村を出て直接市民のかたがたにダンスを見ていただくこともした。試練の年に私たちうんダンスぷらうるはコンテンポラリーダンスのもつ力に真からめざめたかもしれない。
もう一度イチから、ママーに、山田うんさんにコンテンポラリーダンスを習いたい。これは甘えではない。この世も人も2、3年でちょちょいと完成せらるるものではない。時間と人とを繋いで繋いでコンテンポラリーダンスの在るまちに金沢をしたいと思う。
うんダンスぷらうる 池田むかう
私は3年前に地元石川県に帰ってきました。気がつけば東京で10年間ダンスに打ち込んでいました。自分の限界を超える所までやってきました。しかし自分の夢を叶えるところまでいかないまま、帰ることを決断しました。帰ってきた当初は、良かった事もあったけど、やはり絶望してました。でもなんとかやっていかないと、と思い、アート関係いろいろ、顔をだしてみました。 そこで、めぐりめぐって山田うんさんのダンスワークショップ&発表会があって「いいよ〜」と教えて頂きました。参加してみたら、今までやってきてたダンスと違い、戸惑いもあったけど、なぜかすごく心温まった・・・
小さい頃、私は踊りが好きで始めたダンスなのに、いつの間にか楽しむことが出来なくなっていた事に気づいた感じがしました。
それから、うんさんにはまりました。
今の私は東京にいた頃の私とは違う気がします。ダンスを楽しんで踊れてる。。余計なことは考えないで踊れる。患っていた目眩も治って、またやっていける気がします。
うんさんや、うんダンスプラウルの仲間との出会いを、私はとてもありがたく、嬉しく思っていて、今回の石川県人公演にプラウルのメンバーにも声がけし、参加してもらえて、厚みのある内容になったのではないかと思っています。
石川県に帰ってきて、私は周りに恵まれ支えられ、そして、ここまでダンス活動が出来ていることに感謝し、「コンテンポラリーダンス研究会」としても、これから1歩1歩挑戦していきたいと思います。
アートアンツ&うんダンスぷらうる 東由希子
by artvillage | 2010-09-29 00:32 | アート