That's Entertainment ! Vol.4 " Kanazawa Jazz Revolution"
2009年 08月 18日
今回で4回目を迎えるこのイベントは今まで、"SWING"、"癒し"、"BLUES"というテーマでおこなわれてきました。それぞれのイベントで多くの地元ミュージシャンとプロミュージシャンとが共演し、交流をおこなってきました。そして、ステージの進行や音響、照明などの舞台技術でサポートするスタッフが一体となってステージを創り上げてきました。
今回も多くの方に様々な音楽を見て、聴いて、感じて...楽しんでもらいたい...そんな思いでイベントを企画しました。
さて、今回のテーマは「Kanazawa Jazz Revolution(金沢ジャズ革命)」です。ジャズと一言でいっても形式やリズムは異なり、今なお進化し続けている音楽です。今回はフュージョンやファンクジャズを中心に今なお進化し続けるジャズの魅力をお届けしました。
一部は地元ミュージシャンを中心に結成されたJazz Rovolutionaryの10人です。10人が入れ替わりながらそれぞれのカラーで演奏をおこないました。
富山からはテナーサックス浜西公博さん、ベース武田悟さんが参加してくれました。浜西さんが演奏したボブ・バーグがマイルスに捧げた曲「Snakes」は渾身の演奏で、圧倒されました。武田さんのベースは地元金沢で活躍するドラマー中沢宏明さんと絡み合ってグルーヴしてました。今回シンバルをたくさん並べたフュージョンセットで望んだ中沢さんは金沢を代表するジャズドラマーです。ドラムはリズム楽器ですが、中沢さんのドラムにはメロディがあります。アルトサックスの寅若雄一さんは、普段ジャズをしているわけではないのですが(本人いわく苦手...)、ブルージィーなナンバーを気持ちよさげに演奏してくれました。
ギターは東京からかけつけてくれた中西裕之さん。早弾きやギターを背中で演奏するパフォーマンスもあったり、ボーカルもなかなかなもんでした。
ボーカルの小杉奈緒さんは普段アコースティックなバンドで日本語の歌などを歌っているのですが、今回はジャズに挑戦してくれました。人を引きつけるとても魅力的な歌声を持っていて、ジャズを歌う奈緒さんも素敵でした。これからも今以上にもっともっと活躍してほしいです。
福井からはパーカッションの柴田英邦さん。コンガ、ジャンベ、タムを6個並べてのアフリカンビートでのソロが素晴らしかったです。鍵盤はピアノ黒川薫さん、キーボード江幡明乃さん。お二人とも普段はぽーっとしていて天然キャラなんです。でもステージ上ではしっかりとサポートしてくださいました。そして、私、藤本もトランペットで参加させていただきました。
二部はFUNKITOの演奏です。
FUNKITOは金沢在住のプロベーシスト伊藤望さんがリーダーのファンキージャズバンドです。
伊藤さんの脇を固めるのは東京の第一線で活躍するプロミュージシャンです。トランペット高瀬龍一さん、テナーサックス岡淳さん、ギター道下和彦さん、ピアノ、キーボード加藤景子さん、ドラム岡田佳大さんです。
FUNKITOのオリジナルの楽曲を演奏しました。
なんといっても醍醐味はグルーヴです。地面や空気から伝わるグルーヴは会場じゃないと味わえません。「静」と「動」が繰り返されながらいろんな色に変化する。繰り出される音からは凄まじいエネルギーが伝わってきます。一人一人が自分を主張して、時に寄り添い、時に反発したり...そんな駆け引きがたまらなく面白かったです。
最後には全員ステージに乗ってセッションです。
会場には多くのお客さんが足を運んでくれました。ありがとうございました。このイベントを開催するにあたりご協力いただいたスタッフの皆さん、出演者の皆さんなど、本当にありがとうございました。
最後に。金沢はジャズが根付いている街です。ジャズはアメリカが発祥ですが、ここ金沢から発信する「金沢ジャズ」をこれからも応援していきたいと思います。そして、嬉しいことにこの企画から人と人との新しい交流ができています。そこからさらに音楽活動の幅が広がり、またさらにつながっていく。そうやって金沢全体に音楽の輪ができればいいなと思います。
ディレクター 藤本美和
by artvillage | 2009-08-18 22:34 | ミュージック