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VOICE GALLERY pfs/w オープニング

 2月1日(日)に,京都のギャラリー、「MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w 」オープニングレセプションに行ってきました。
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 前アート工房アドバイザーである、松尾 惠氏のギャラリー移転に伴う新規オープンであり、オープン記念展が、金沢アートプラットホーム「夢のたねプロジェクト」の高橋 匡太氏だったので、これは駆けつけねば!ということでの京都行きでした。


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 ギャラリーの入口です。







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 広い空間に、プロジェクター6台を使った、高橋 匡太氏の映像作品“Roomers"が展示されています。

 








 以下、高橋 匡太氏のコメントです。
 

 タイトル“Roomers”とは“間借り人”のことで、一人一人が部屋に住んでいる人であり、窓は部屋の象徴である。

 なにかこう一人でやっている行為、テーブルでワインを飲んだり、うろうろしたりという行為が重なってみえる事によって、日常の光景みたいなものが作られているのではないか?そういう作品をつくりたくて、2005年ぐらいから行っている制作である。

 実際の撮影は、全く会ったことのないパフォーマーを二人別々の日に、別々の時間にテイクを何度も撮って、その中のシークエンスを真ん中の画面で合わせていくことによって、1つの情景みたいなものを作っている。テーブルがある状態で撮影し、演者に対して細かい指導はしない。テイクは「右から左に」と言う感じだけで、あとは感じたまま好きに動いてもらい、それを何本も撮影する。あーまた寝たのかー、みたいな・・・
 一人一人のセパレートされた状況を映像として繋げていくと、あの人とあの人は恋人なんじゃないかとか、関係性などを、見る人が勝手に想像する。そういうことが日常の生活においてもよくある気がしている。
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 今回は、特に真ん中のテーブルがキーポイントである。テーブルという共有するものがあって、テーブルで一人でワイン飲んだり、テーブルに向かい会うだけで会話がうまれるように見えたり、この二人の関係性は濃密なのではないかと想像したりする。しかし実は、一人一人が勝手にやっている行為を、ただ連続させて、偶然うろうろしているのが、タイミングが重なると追いかけっこに見えてしまったり、そういうことを編集により表現している。

 影絵を使うのはあの空間に本当に人がいるように感じさせるため。影は、もともと俺が彫刻出の人間なので、空間的な光源があって、そこから実物(影以外の物)をとりのぞいた作品だと思っている。

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 写真左が、作家の高橋 匡太氏です。
 オープニングには、たくさんの人が訪れていました。




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 ギャラリー入口側では、「冬景’09」というグループ展も同時開催しています。
 展覧会は、2月21日まで、京都市南区東九条西岩本町10オーシャンプリントビル「MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w 」12時~19時(最終日17時)月休、にて開催中です。京都に行かれる機会があればお立ち寄りください。
                                    
                           アート工房ディレクター 渡辺 秀亮

by artvillage | 2009-02-07 18:26 | アート  

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