「ストラヴィンスキー 兵士の物語」公演にむけて
2007年 11月 17日
工藤Drのストラヴィン公演へかける熱い熱い思いをUPしたいとおもいます。
~公演を開催しようと思ったきっかけは~
かねてよりサン=シュルピス聖堂壁画、ドラクロワ晩年の傑作「ヤコブと天使の闘い」に惹かれ、孤独・疎外・欲望が描かれるストラヴィンスキーの「兵士のものがたり」が思い浮かんだ。偶然OEKメンバーと雑談中、(工藤Drが)大ファンであるアストル=ピアソラがストラヴィンスキーの楽譜を座右にしていたという話から盛り上がり、公演のプロットができあがった。
~ストラヴィンスキーとは~
(1882―1971 ロシア)初期の三部作「火の鳥」「ぺトルーシュカ」「春の祭典」
はバレエ音楽として有名。
ロシア革命では国に財産を没収されスイスに移住。時の権力に翻弄され生きてきた背景が音楽に反映され今なお、色彩派の巨匠としての評価が高い。
~今回ドラマ・ミュージック・アート工房共同での開催ということですが~
朗読・演出をドラマ工房、舞台美術をアート工房、演奏・バレエはミュージック工房と各分野が協力すればクオリティの高いものが完成するのではとおもいます。
現在、風李一成・所村佳子、第七警察と個性派の役者がそろい、ロシア民話を題材とした朗読の練習中。ドラマ工房の井口ディレクターによる演出は緊迫感が漂い順調な仕上がりになってきている。
~プロデュースする立場の工藤DRとして~
それぞれの工房が持つ“美”を意識すること。企画者はつなぎ役と考え個々の得意(特異)をうまく生かし調整し、この作品を仕上げたい。 楽しさや寂しさ、当時のストラヴィンスキーの心情に興味を持ちつつ作品をつくりたい。
~最後に 「兵士の物語」のみどころを聞かせて下さい~
景色や心情が見え隠れする音楽劇。
風李一成さんの悪魔は凄い。のり移ったのではないかと思わせるほどの迫力。後半にかけて必死に戦うギャンブルシーンは必見。
また、所村佳子さんの王女・執事など一人変化は怪しげで魅力的になっていて可愛い。
「3つの舞曲」ではやさしいバレエあとに続く悪魔の激しく荒れたダンス。静と動のバレエが音楽にのって繰り広げられる。
ラストに近づくにつれOEKの演奏は迫力を増し、時に静かに流れ、音に乗せて聞こえる言葉は・・・・・・。
ラストまで、見逃せない聞き逃せないストラヴィンスキー「兵士の物語」必見です。
<kado>
by artvillage | 2007-11-17 13:20 | 紹介します